夜中、息子は眠ったまま顔をかき続けていました。
小さな手をそっと握りながら、
「早く何とかしてあげたい」
そう何度も思いました。
朝になると、また滲出液や血がにじんだ肌を見て、自分を責める毎日。
私も、何度も泣きました。
本人が辛いのはもちろんですが、見守る親にしかわからない苦しさや不安があります。
赤ちゃんは「痒い」「痛い」「辛い」と言葉で伝えることができません。
だからこそ、親は「この選択で本当にいいのかな」と何度も悩みます。
あの頃の私と同じように悩んでいるママへ。
私が実際にやってよかったことや、その時に感じたことを一つの体験談として残し、少しでも心が軽くなるきっかけになれば嬉しいと思い、この記事を書きます。
生後3か月、乳児湿疹が大爆発
生後2か月頃から、ほっぺにポツポツと乳児湿疹が出始めました。
「乳児湿疹なんて赤ちゃんならみんな出るもの。」
そう思っていたので、その頃はあまり気にしていませんでした。
ところが、生後3か月を過ぎた頃から、みるみる悪化していったのです。

忘れもしない、100日のお祝いの日の朝
100日のお祝いの日。
晴れの日になるはずだったその日、息子のほっぺは真っ赤になり、滲出液がにじんでいました。
正直、写真を撮ることさえつらく感じるほどでした。
私は、赤ちゃんは臓器が未熟だから、乳児湿疹が出ること自体は自然なことだと考えていました。
それでも、目の前で痒そうにしている息子を見るのは、本当に苦しかったです。
帝王切開でたくさん薬を使ったから…?
私がアトピーだったから…?
何度も何度も考えては、
自分を責めました。
「私のせいだったのかな。」
そんな思いが、毎日のように頭から離れませんでした。
夜も眠れない毎日
大爆発の日から、息子は夜中も寝ながら顔をかきむしるようになりました。
眠ったと思ったら、またかいて起きる。
手を握って寝る。
少し落ち着いたと思ったら、また頬へ手が伸びる。
抱っこして寝かせる。
ベッドに置く。
また泣く。
その繰り返しでした。
痒くて眠りも浅く、抱っこでしか寝てくれませんでした。
この頃は、新生児期より寝不足だったかもしれません。
私も毎日ギリギリのメンタルでした。
寝ている息子の肌を見ては、泣いていました。
でも、ある時ふと思ったんです。
私が泣いたところで、息子の肌が良くなるわけじゃない。
息子だって、きっとそんなことは望んでいない。
もし私が子どもの立場だったら、
お母さんには自分のことで泣いてほしくない。
笑顔でいてほしい。
そう思いました。
それなら、
湿っぽい母乳を出すくらいなら、
いいおっぱいを出そう。
私にできることは、
栄養のある母乳を届けること。
そして、
「絶対によくなる」と信じること。
それだけは、最後まで手放さないと決めました。
自分のアトピーだって、
少しずつ良くしてきた。
だからきっと、
息子も大丈夫。
今はこんなにジュクジュクの肌で辛くても、
記憶に残らないうちに絶対よくしようと心に決めました。
あの日から私は、「どうしたら息子の体が本来の力を発揮できるのか」を、一つひとつ考え始めました。
その中で見直したのが、母乳・食事・入浴・保湿という毎日の暮らしでした。
私が見直したこと
何か特別な治療を始めたわけではありません。
でも、私が出来ることは何でもやってみよう。
そう決めました。
私が最初に見直したのは、毎日の暮らしです。
何か一つで劇的によくなったのではなく、
小さなことを一つずつ積み重ねていきました。
私が見直したのは、この4つです。
・母乳を見直した
母乳は血液からできていると学び、
私はまず自分の食事を見直しました。
甘いものや小麦粉、乳製品や油っぽいものを控え、
腸内環境を整えることを意識し、
栄養をしっかり摂るようにしました。
どんな食事を心がけていたかなど、具体的な内容は、別の記事でくわしくまとめています。
・入浴方法を変えた
次に見直したのは、お風呂の入り方です。
私自身がアトピーだった経験から、「肌をこすりすぎない・洗いすぎない」ことを大切にしたくて、
息子の洗い方を、思いきって見直してみました。
はじめは「本当にこれでいいのかな」と、不安もありました。
でも続けるうちに、少しずつ肌が落ち着いていくように感じて、今もこの方法を続けています。
具体的な洗い方や、私が気をつけていたポイントは、乳児湿疹で入浴方法を見直した記事でくわしくまとめています。
・保湿を見直した
それから、毎日の保湿も見直しました。
はじめは、上の子と息子の2人をワンオペでお風呂に入れていて、
保湿が、つい“流れ作業”になってしまっていたんです。
そこを見直して、「ていねいに保湿すること」を大切にするようにしました。
それだけでも、肌の感じが少しずつ変わっていくのを実感しました。
どんな保湿剤を、どんなふうに塗っていたか。
外出のときに気をつけていたことなど、具体的なやり方は、別の記事でまとめています。
・家族に沢山支えてもらった
そして、いちばんの支えになったのが、家族でした。
悪化している時期は、「絶対よくなる」と信じていても、
同じ状態が続くと、自分のやっていることに自信が持てなくなる日もありました。
そんな時、
「赤ちゃんてみんな湿疹出るんでしょ?」と、どっしり構えてくれた夫。
しんどい時に、家事を手伝いに来てくれたり、「絶対よくなるよ」と、もう良くなった未来を一緒に見てくれた母。
その存在に、何度も救われました。
この半年を通して感じたのは、
ママの心が元気でいることも、赤ちゃんの回復にはとても大切なんじゃないか。
ということでした。
直ぐに結果は現れませんでした。
根気も必要でした。
それでも私は
「急がば回れ」
その気持で、一歩ずつ続けていきました。
私は、この経験を通して思いました。
子どもの肌を育てることは、毎日の暮らしを育てることでもある。
焦らず、一つずつ。
私はそんな気持ちで、息子と一緒に歩いてきました。
今後、それぞれについて「なぜそう考えたのか」「具体的に何をしたのか」を、一つずつ詳しくまとめていく予定です。
同じように悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。
少しずつ変わり始めた肌

少しずつ変化が見え始めた頃
母乳を見直して、
入浴方法を変えて、
保湿を見直して。
毎日できることを、一つずつ続けていきました。
薬とは違うので、
翌日にはきれいになる、ということはありませんでした。
それでも少しずつ。
本当に少しずつですが、変化が現れ始めました。
良くなったり、
また少し悪くなったり。
アトピーと同じように、
振り子のように揺れながら、
少しずつ、その振り幅が小さくなっていきました。
最初に変わったのは、
耳のただれでした。
あれだけジュクジュクしていた耳が、少しずつ乾いてきたんです。
その小さな変化が、私には本当にうれしくて…!
「この方法でいけるかもしれない。」
初めてそう思えました。
長いトンネルの先に、
小さな光が見えた瞬間でした。
でも、
悪化している期間が長いと、
「本当にこれでいいのかな」
と不安になる日もありました。
赤ちゃんの肌も、大人のアトピーと同じでした。
良くなったり、
少し悪くなったり
それを繰り返しながら、
少しずつ前へ進んでいく。
焦らず見守ることも、回復には大切な時間だったのだと思います。
今伝えたいこと

今では毎日元気いっぱい。
あの頃は想像もできなかったくらい、たくさん笑ってくれています。
あんなに泣いた日々も、今では少し遠い思い出になりました。
今でも、体調の悪い日には、ほっぺが少し赤くなることもあります。
それでも、このほっぺを毎日すりすりできることが、本当に幸せです。
乳児湿疹が出ていると、
つい、他の赤ちゃんと比べてしまうこともありますよね。
でも、私が伝えたいのは、たったひとつ。
肌がどんな状態でも、我が子は最高にかわいい。
湿疹があってもなくても、
その子の可愛さは、何ひとつ変わりません。
今、まさに不安の中にいるママへ。
焦らなくて大丈夫。
あなたは、もう十分がんばっています。
今日できる小さな一歩を、一緒に。
赤ちゃんの肌も、
お母さんの心も、
焦らず、ゆっくり育てていきましょう。
あなたと赤ちゃんの毎日が、
少しでも軽くなりますように。🌿
この記事が、あの日の私のように泣いている誰かに届きますように。
※この記事は、私自身と息子の体験をもとに書いています。赤ちゃんのお肌は一人ひとり違います。
不安なときや症状が強いときは、無理をせず、小児科や皮膚科に相談しながら、その子に合った方法を見つけてくださいね🌿

