赤ちゃんの肌は、ふわふわでやわらかいもの。
私自身も、ずっとそう思っていました。
上の子のときは乳児湿疹があまり出なかったこともあり、最初は赤ちゃんの肌がこんなに荒れることがあるのだと、正直、驚きました。
息子の湿疹が出始めたのは、生後2か月を過ぎた頃です。
最初はポツポツと出ている程度でしたが、だんだんとブツブツや赤みが広がり、やがてジュクジュクした部分も増えていきました。
昼夜を問わず、寝ていてもかゆがって泣いてしまう。
いちばんつらいのも、いちばん頑張っているのも息子でした。
それはわかっていても、赤く荒れてしまった肌を見ているのが、つらくてたまりませんでした。
「これは、ただの乳児湿疹なのかな」
「それとも、アトピーなのかな」
正直、私はめっっっっっちゃ検索しました。
私自身が子どもの頃からアトピーだったので、どうしても気になってしまったのです。
けれど、いくら調べても答えは出ませんでした。
この記事では、乳児湿疹とアトピーの違いを簡単に整理しながら、湿疹の名前がわからなかった頃、私が何を見て、どのように息子の肌と向き合っていたのかを書いています。
はじめにお伝えしておくと、この記事を読んでも、お子さんの湿疹が乳児湿疹なのかアトピーなのかを判断することはできません。
それでも、あの頃の私と同じように、夜中にスマホで検索しているママに、少しでも心が軽くなる言葉が、何かひとつでも届いたら嬉しいです。
乳児湿疹とアトピーの違い
乳児湿疹は、赤ちゃんに見られるさまざまな湿疹をまとめて呼ぶ言葉です。
一方、アトピー性皮膚炎は、かゆみのある湿疹が続いたり、良くなったり悪くなったりを繰り返すことなどから診断されます。
乳児期は、湿疹が出始めた時点では見分けがつきにくく、症状や湿疹が出ている場所、時間の経過などを見ながら判断されます。
そのため、時間の経過を見ないと、はっきりしないこともあります。
※ここに書いているのは、私が調べて知ったことです。気になる症状があるときは、小児科や皮膚科で診てもらってくださいね。
参考:日本皮膚科学会「アトピー性皮膚炎はどのようにして診断されますか?」
自分がアトピーだったからこそ、不安だった
息子の湿疹を見ながら、私の頭に真っ先に浮かんだのは、こんな考えでした。
「私のアトピーや肌の弱さが、遺伝してしまったのかもしれない」
私は子どもの頃からアトピーで、大人になってからも長く付き合ってきました。
かゆみで眠れず、肌もボロボロで、普通に生活するのもしんどい時期がありました。
それだけではありません。いつもアトピーのことが気になって、自分に自信を持てずにいました。
だからこそ、わが子には同じ思いをさせたくありませんでした。
自分の代で、アトピーを終わりにしたい。
そう思っていた私は、妊娠する前から、食事や生活を見直して体質改善を続けてきました。
自分の身体を整えることが、いつか生まれてくる子どものためにもなると信じていたのです。
だから、赤くただれていく息子の肌を見ながら、正直、「何で……」という思いもありました。
あんなに気をつけてきたのに。
自分なりに、できることはやってきたつもりだったのに。
誰のせいでもないとわかっていても、心のどこかで、自分を責めている自分がいました。
だから私は、余計に知りたかったのだと思います。
これは乳児湿疹なのか、それともアトピーなのか。

息子の顔に湿疹が強く出ていた頃の様子
答えがわかったところで、また別の悩みが出てくるのかもしれません。
それでも、今だけのものなのか、それともまだしばらく続くものなのか。
そこだけは、どうしても知りたかったのだと思います。
「乳児湿疹? アトピー?」と検索し続けた日々
答えを求めて、私は毎日のように検索していました。
「乳児湿疹 脂漏性湿疹 違い」
「乳児湿疹 アトピー 違い」
「乳児湿疹 いつまで」
「生後3か月 乳児湿疹」
「乳児湿疹 ひどい」
「乳児湿疹 ジュクジュク」
思いつく言葉を、片っぱしから入れていました。
授乳しながら、片手でスマホを持って調べる。息子を寝かしつけたあと、暗い部屋でまた検索する。夜中に目が覚めても、また調べる。
私自身、身体も心も限界に近くて、少しでも休めばいいものを、暇さえあれば検索していました。
似たような写真を見つけては、息子の肌と見比べていました。
けれど、調べれば調べるほど、わからなくなっていきました。
「乳児湿疹は自然に治ります」と書いてあるページもあれば、「早めの受診を」と書いてあるページもある。
うちの子は、どっちなんだろう。
どのページを読んでも、私が知りたい答えだけは、どこにも書いてありませんでした。
それでも、探さずにはいられませんでした。
何かひとつでも、安心できる言葉を見つけたかったのだと思います。
不安にはなったけれど、方向性はブレなかった
私は自分がアトピーだったこともあり、肌のことは自分なりに学んできました。
赤ちゃんは、内臓の働きも含めて、まだ身体が育っている途中にあること。そして、乳児湿疹は、赤ちゃんにはめずらしいものではないこと。
湿疹も、身体が育っていく途中で起きていることの一つなのではないか——当時の私は、そんなふうに考えていました。
頭では、わかっているつもりでした。
それでも、実際にわが子の肌が日に日に荒れていくのを見たときは、アトピー経験者の私でも、正直「どひゃー」となりました。
知っていることと、目の前のわが子を見て平気でいられることは、まったく別のことでした。
けれど、そうやって不安になったときも、やることの方向性だけはブレませんでした。
名前が乳児湿疹でも、アトピーでも、私が今日できることは変わらない。
そう思えたのは、それまで学んできたことが、私の中の軸になっていたからだと思います。
名前がわからなくても、できることはあった
乳児湿疹なのか、アトピーなのか。
結局、その答えは出ないまま、日々が過ぎていきました。
けれど、あるときこう思ったのです。
どちらであっても、私がやることは同じなんじゃないか。
名前がついたら、何かが劇的に変わるわけではありません。
息子の肌は毎日そこにあって、ボロボロの肌でも毎日を一生懸命生きている。
だったら、乳児湿疹なのかアトピーなのかにこだわるよりも、今できることをしよう。
そう思えてから、少しだけ気持ちが前を向きました。
私が選んだのは、肌の表面だけに目を向けるのではなく、毎日の暮らしも含めて、身体の内側からも整えてあげることでした。
見直したのは、大きく3つです。
母乳のこと。
授乳中の自分の食事も、息子の身体と無関係ではないと考え、まずは自分の食事を見直しました。
入浴のこと。
自分の経験から、洗いすぎないほうがいいのではないかと考えました。
保湿のこと。
毎日の保湿を、ただの流れ作業ではなく、息子の肌に触れる時間にしました。
どれも特別なことではありません。毎日の暮らしの中で、できることばかりでした。
すぐに変わったわけではありませんが、こうしたことを続けるうちに、息子の肌は少しずつ落ち着いていきました。
息子の乳児湿疹の経過と、私が実際にしていたことは、こちらの記事に詳しくまとめています。

湿疹がある中でも、たくさんの笑顔を見せてくれました。
湿疹があっても、最高にかわいかった
ここまで、不安だったことばかり書いてきました。
でも、ひとつだけ、はっきり言えることがあります。
湿疹があっても、息子は最高にかわいかったです。
肌が赤くても、ジュクジュクしていても、かわいさは何ひとつ変わりませんでした。
私が「つらいな……」と思っているときも、ボロボロの肌で、目が合うとニコニコ笑ってくれるんです。
愛嬌があって、本当にかわいくて。
何度も、その笑顔に救われました。
不安なとき、私はどうしても「肌」ばかりを見てしまっていました。
今日はどうかな。昨日より広がっていないかな。
けれど、湿疹は息子の一部でしかありません。
肌の状態がどうであっても、この子はこの子。
そう思えるようになってから、私は少しだけ、肩の力を抜いて息子と過ごせるようになりました。
あの頃から今まで、息子は「かわいい」を更新し続けています。
小さい頃って、本当に一瞬ですね。
今も、この時間を大事にしたいと思っています。
その後のこと|2歳を過ぎて、アトピーと言われました
母乳や入浴、保湿を見直しながら過ごすうちに、息子の乳児湿疹は少しずつ落ち着いていきました。
その後もしばらくは調子がよく、肌のことを気にせずに過ごせる日が続きました。
けれど、2歳を過ぎた頃です。
乳児湿疹のときは出なかった膝の裏と内ももに湿疹が出て、そこで「アトピー」と言われました。
正直に言うと、乳児湿疹だけで終わりたかったという気持ちはありました。
それでも、大きく落ち込むことはありませんでした。
もともと私は、完璧を目指してはいなかったからです。
2歳の身体は、内臓も含めて、まだ成長の途中です。肌も、体調によって良くなったり悪くなったりすることはあるだろうと、私は考えていました。
実際、今回の湿疹は、乳児湿疹のときほどひどい状態にはなりませんでした。
長いスパンで見て、小さいうちに整えてあげられたらいい。
そんなふうに考えていたので、「アトピー」という名前がついても、私のやることは変わりませんでした。
そして、今はこう思っています。
妊娠する前から体質改善を続けてきたから、この程度で済んだのかもしれない、と。
同じことが起きても、受け取り方はいくつもあって、人それぞれだと思います。
「あんなに頑張ったのに」と思うこともできるし、「頑張ってきたから、ここまでで済んだ」と思うこともできる。
私は、後者を選びました。
もし今、妊活中や妊娠中で、身体を整えることを頑張っている方がいたら。
その積み重ねは、決して無駄にはならないと思います。
私自身、もう一度妊娠することがあっても、きっと同じように続けると思います。
ただ、そのときは——自分の心にも、もう少し優しくしてあげたいですね。
まとめ|今できることに目を向ける
息子の乳児湿疹がひどかった頃、私は「乳児湿疹なのか、アトピーなのか」と、答えを探し続けていました。
自分がアトピーだったからこそ、不安になっていたのだと思います。
けれど、私が自分のアトピーを通して感じてきたのは、肌に出ているものだけを見るのではなく、身体の内側からも整えることの大切さでした。
私が大切にしてきたのは、便や尿といった、身体に本来備わっている排泄の働きを整えて、いらなくなったものをきちんと出せるようにしてあげること。
乳児湿疹でも、子どものアトピーでも、大人のアトピーでも、私の中では考え方の根っこは同じです。
身体の内側からも整えていくことで、肌も少しずつ、いい方向へ向かっていく。
私は、自分自身の経験から、そう感じています。
だから息子の湿疹に対しても、母乳や入浴、保湿を見直しながら、そのときにできることを一つずつ続けてきました。
いつまで続くのだろう。
もっとひどくなったら、どうしよう。
先のことを考え始めると、不安はいくらでも出てきます。
けれど、まだ起きてもいない先のことを考え続けるよりも、今の息子の身体を見て、今日できることをする。
今をもっと大事にする。
私にとっては、そのほうが大切でした。
そして、肌のことだけではなく、目の前で笑っている息子との時間も大切にする。
湿疹があっても、息子が最高にかわいいことは変わりませんでした。
もし今、わが子の湿疹を見ながら、この先のことが不安でたまらないママがいたら。
先の答えを、今すぐすべて出そうとしなくてもいいのだと思います。
今の身体を見ながら、今日できることを一つずつ。
ときには少し肩の力を抜きながら、目の前にいるわが子との時間も、大切にしてほしいと思っています。
※この記事は、私個人の体験と考えをまとめたものです。



